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依存症治療


関わり続ける、理解し続ける、連携し続ける

依存症とは、やめることができないのではなく、やめ続けることができない病気です。
本人の意志だけではどうにもならず、身体を壊したり人間関係に支障をきたします。放置すると社会生活の破綻に繋がります。
そのままにしておくと、生命に関わる重大な病気です。

そのために私たちが大切にしている3つの理念があります。

私たちが大切にしている3つの理念

01

関わり続ける

疾病特性を正しく理解し、身体的・精神的ケアだけでなく社会性を獲得し本人と家族の回復を目指し関わり続けます。

02

理解し続ける

依存症を社会問題と捉え、社会的に孤立しているにも関わらず依存物質・依存行動に頼らざるを得ない本人の生きづらさを理解します 。

03

連携し続ける

断酒・断薬を原則とし、その必要性についての「気づき」を促し地域生活でも継続できるよう医療・福祉の連携を深め、長期的に寄り添いながら支援します 。


依存症とは

依存症とは、やめることができないのではなく、やめ続けることができない病気です。
本人の意志だけではどうにもならず、身体を壊したり人間関係に支障をきたします。放置すると社会生活の破綻に繋がります。そのままにしておくと、生命に関わる重大な病気です。

アルコール依存症

  • 飲酒すると暴言を吐いたり暴力に及ぶことがある。
  • 酩酊して怪我をしたり、記憶をなくすことがある。
  • 飲酒の影響で仕事を休んだりする。
  • 隠れて飲酒したり、嘘をついている。
  • 部屋に籠って飲酒を続ける。

薬物依存症

  • 違法薬物を使い続けている。
  • 何とかして薬物を入手しようとお金や時間を工面する。
  • 病院を巡り、同じ処方をいくつももらっている。
  • 市販薬を大量に買い込んでいる。
  • 部屋に多くの薬包が捨てられている。

特徴的な症状

説得が効かない

どれだけ周りの人からお酒や薬物をやめることを説得されても、やめることはできません。論理的説得はむしろ逆効果となり、依存を強めます。

正直に言えない

人に受け入れられないと思っているので、正直に話すことに抵抗があります。失敗を必要以上に恐れ、取り繕うために嘘をついたり、ごまかしたりします。

病気であると認めない

「自分は依存症ではない」と否認します。まだお酒や薬物をコントロールできると思っています。自分を正当化して相手の揚げ足をとってきます。

孤独を抱えている

周囲を頼れないため、相談ができません。被害的な思考になり、勘ぐりや嫉妬が強まります。その結果、人との距離が離れていき、社会的・心理的に孤立してしまいます。

「依存し続けないための」治療

岩屋病院が考える治療の目的

治療の目的は、
  • 身体を回復させること
  • 依存症であることに気づくこと
  • 家族も一緒に回復すること
治療はこれから歩む長い道のりの入口でしかありません。大切なことは、回復の第一歩を踏み出すことです。

回復を続けるために

「負」のスライドから「正」のスライドへ

「治す」のではなく、「回復を続ける」

依存症が治ることはありません。ですが回復を続けることで、実りある豊かな人生を送ることができます。職場復帰や自立した生活を送られている回復者の方々もたくさんいます。

自分の居場所をつくり、人と繋がる

依存症はひとりで回復することはできません。人との繋がり、人に癒やされ、人と信頼し合うことで回復します。安全な場所、安心できるコミュニティの中でこそ回復を続けることができます。

自助グループという場所

当事者同士で支え合いながら回復を目指すグループです。回復は医療だけでは完結しません。自助グループと繋がり、仲間と共に困難を乗り越えていくという体験が必要です。

入院スケジュール

身体回復

身体の中からアルコールや薬物を抜いていく。栄養補給と休息を優先させる。

治療プログラム開始

生活習慣のリズムを整え、仲間やスタッフとの対人関係を構築していく。

外出・外泊

病院の外で過ごす中で、引き金や欲求にどのように対処できるかを体験する。

退院に向けて訪問支援や通院などの調整を行う。 自助グループに繋げられるように支援する。

入院・通院について

入院治療プログラムは1クール3か月間の想定で行っておりますが、経過が良好であれば入院期間は短縮されることもあります。
その場合は、継続して通院しながらプログラムに参加することもできます。逆に病状が改善しない場合は入院期間が延びることもあります。

健康的なライフサイクルを獲得するための「入院治療プログラム」

治療プログラムを1クール行えば、依存症が治るというものではありません。治療プログラムは「病気を認め、回復への一歩を踏み出すための動機づけ」でもあります。今日1日を大切に過ごしていただくために、曜日毎にテーマを設けて取組んでいます。

集団療法 IWARPP

集団の中で気づきと振り返りを得るためのプログラムです。
当事者同士のコミュニケーションを通して、過去の自分を振り返りながら他者との共通点を見つけます。「これからどのように依存症と向き合って生活していくか」について考えます。

回復者メッセージ

ありのままを認め合い、分かち合うためのプログラムです。
地域の自助グループや回復施設で生活されている当事者の方々から、依存症の体験談や壁を乗り越えるための方法などを話してもらいます。他者に意見したり批判したり、話した内容を外部に持ちだすことは禁止されているため、安心して話をしていただけます。

余暇活動 LOHAS倶楽部

お酒や薬物に代わる時間の過ごし方を見つけるためのプログラムです。
散歩やカラオケ、読書、ゲームなど多種多様のメニューを行っています。退院後にも持続可能な余暇活動として、暇や孤独に対する対策として取組んでいただいています。

学習会

回復するための知識を身に付けるための学習会です。
各専門職を講師に迎えて開催しています。看護師、薬剤師、作業療法士、栄養管理士、訪問看護師、デイケアスタッフなどそれぞれの専門的観点から依存症について学びます。

家族教室

家族が依存症について理解を深めるとともに、回復していくための教室です。
自分でも気付かないうちに、家族は依存症に巻き込まれています。
  • 本人の肩代わりをする
  • お酒や薬物を隠す
  • 本人を責め立てる
  • もうやらないと約束させる
これらは「共依存」や「イネイブリング」といい、依存症をさらに悪化させてしまう行為です。家族教室では、家族同士の分かち合いや専門家による講義などを行い、回復の方法について一緒に考えていきます。


※家族教室の開催日時については、事前にお問い合わせください。

「社会生活に向けた」治療

通院治療プログラム(外来IWARPP)

地域での社会生活を送りながら治療を継続するためのプログラムです。
月曜と金曜日の午前中に外来患者様を対象に集団療法を行っています
  • 外来で治療したい
  • 退院後も治療プログラムを続けたい
  • 仕事を続けながら治療を受けたい

依存症リハビリ施設との連携

依存症の専門リハビリ施設では、退院後に同じ病気を抱える仲間と共に生活しながら回復を目指すことができます。
  • 一人での生活には不安がある
  • 退院したらすぐに再飲酒や再利用してしまう
  • 回復し続ける生活の基盤を作りたい

デイケアひだまり

生活支援・就労・就学への支援などを行っています。
  • 生活のリズムをつけたい
  • 人とうまく付き合えるようになりたい
  • 外出のきっかけにしたい
  • 自分の病気とうまく付き合えるようになりたい
  • 将来働きたい為その準備がしたい

グループホーム

様々な生活を通して
地域社会の中で自立して生活することを目指しています。
  • 地域生活を営む上で、一定の日常生活上の支援を必要としている
  • 入院の必要がなく、一般生活に不安を感じている

訪問看護ステーションクローバー

利用者さまのご自宅で、社会とつながる支援・生活の場が広がるよう
サポートをします。
当ステーションの看護師や作業療法士が、ご自宅へお伺いさせていただきます。支援の内容は、ご本人さまの精神状態の安定、服薬の確認、生活支援、社会復帰のお手伝い、ご家族さまへのサポートなど多岐にわたります。
  • 在宅看護を必要としている
  • 毎日の生活や健康面で困っている


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